手汗の悩みは、経験のある人にしか分からない辛さがありますよね。
「そんな手汗をハンドクリームで止められたら…」
このページでは、そんな手汗に効くハンドクリームについて書いています。
ぜひ最後までお読みください。
もくじ
手汗を止めるハンドクリームはある?
結論から言うと手汗を止めるハンドクリームはあります。
厳密にはハンドクリームではなく、デオドラント用品と言います。
デオドラント用品とは、汗のニオイを抑えたり、汗による菌の繁殖を抑える殺菌作用、または汗そのものを抑える目的として作られたもののことです。
市販のデオドラントはニオイを抑えるものばかり
デオドラント(制汗剤)と言うと、エイトフォーやギャツビーなどと言ったスプレータイプのものが一般的です。
しかし、これらの商品はニオイを抑える効果がメインで、
汗を抑える力はほとんどありません。
手汗を止めたくて制汗スプレーやさらさらシートを手に使い、効果がないことに悔しい思いをした方も多いでしょう。
手汗を止めるには、汗を抑える成分が使われたものを選ぶ必要があります。
汗を抑えるものは正確には発汗抑制剤と言うのですが、日本では発汗抑制剤に相当する商品区分がありません。ニオイ対策の商品とまとめてデオドラント用品とされています。
手汗で悩んでいるものとしては不便極まりないので、発汗抑制剤に相当するもののことを便宜上、『手汗制汗剤』や『手のひら制汗剤』と呼んでいます。
手汗用の制汗剤について
手汗用の制汗剤には、制汗力のある成分がしっかりと使われているので、手汗の問題である汗そのものを抑えることができます。
さらに、手に使うものなので肌への配慮もしっかりされているんです。
クリームタイプのものが多いので制汗クリームと呼ばれることもありますが、パウダーやスプレーの商品もありますよ。
手汗制汗剤は残念なことにほとんど市販されていないので、通販でメーカーから直接買うことになります。
手汗用の制汗クリームについて
ここからは具体的な商品名を交えて解説していきます。
まず手汗用の制汗クリームとして販売されているのは、私が知っているもので以下の4つです。
- テサラン
- コルクル
- デトランスα
- フレナーラ
それぞれ特徴がありますが、制汗力で言えばデトランスαが圧倒的に一番です。
デトランスαはデンマーク製の手汗制汗剤で、正確にはローションタイプです。
海外ではPerspirexという名前で販売されていて、手汗対策で使われることの多い塩化アルミニウムが使われた強力な制汗剤です。
日本では生産されていないので仲介業者が輸入して日本で販売しているのですが、類似品や偽物が多く出回っているようですので、注意が必要です。
正規のサイトでちゃんとしたものを買いましょう。
ただ、デトランスαは効果が強力なぶん肌への刺激も強いです。
かゆみや痛み、肌荒れなどの副作用が出ることがあります。
こういった肌への悪影響が心配な方にはフレナーラがおすすめです。
フレナーラはクリームというよりはジェルタイプの、日本製の手汗制汗剤です。
高い制汗力がありながら肌への刺激がほとんどないと言われるクロルヒドロキシアルミニウムという成分が使われています。
伸びがよく、持続性もあり、何よりベタつきがないので、ものに触れるのに気を使わなくていいのでとても使いやすいです。
見た目もコスメ風なので、持ち歩いて外で使っても全然OKです。
いずれもハンドクリーム感覚で使える制汗クリームです。
テサランとコルクルもいい制汗剤なのですが、ベタつきや持続性、そして何より重要な制汗力を比較すると上記2つがおすすめです。
デオナチュレ/さらさらクリームについて
シービックが出しているデオナチュレという制汗剤があります。
アットコスメやAmazon、楽天などで高く評価されているデオドラント用品です。
人気のある商品なので、手汗制汗剤として名前が上がることがあります。
「手汗 デオナチュレ」のグーグル検索で当サイトを訪れる方もいらっしゃるのですが、デオナチュレも他の多くのデオドラントと同じくニオイ抑制がメインの制汗剤です。
クリームタイプであることや「さらさらクリーム」という名前から、手汗に効きそうなイメージが持たれているのかもしれませんが、手汗への効果はあまりないのでご注意ください。
クリームタイプにこだわらないなら他の選択肢も
個人的に一番おすすめしているのはファリネという制汗剤。
パウダータイプの制汗剤で、クリームのように塗り込む必要がないのでサッと使えるんです。
私も愛用してます。
フレナーラと同じ成分が使われていて、肌に優しい制汗剤です。
しっかりと汗を止めてくれるのはもちろん、外出中でもトイレや化粧直しのときにサッとつけ直せるのがほんとに便利で(10秒以内!)、もう手放せません。笑
クリームタイプに強いこだわりがないのなら、ファリネも検討してみてください。
見た目もかわいいですよ。
私はファリネに出会って、これまでしていた手汗の対策、手汗のための気遣いをしなくてよくなりました。
そして、これまでしたくてもできなかったことが、たくさんできるようになりました。
手汗の悩みに苦しんでる方、手汗制汗剤を使ってみてください。
大げさでもなんでもなく、人生変わると思いますよ。
一般的なハンドクリームと手汗用制汗クリームの違い
ハンドクリームは一般的に、肌の手入れや保湿を目的として作られています。
制汗クリームは、制汗成分の肌への刺激を抑えるための成分は使われていますが、ハンドクリームのように肌への細やかなケアまではできません。
用途が違うので、適材適所で使い分けができればベストです。
制汗剤で間接的に乾燥が防げる可能性がある
手の汗が多い人が手汗制汗剤を使って、乾燥による手汗を防げることがあるようです。
知恵袋での以下の投稿が参考になります。
Q.ファリネ愛用者です。冬は手荒れをするのですが、夫にファリネをやめてハンドクリームを使ったほうがいいのではと言われました。ファリネは乾燥すると…いやしかしそれがありがたいのですが…個人的には、ファリネを使っているときのほうが手が荒れません。理由はわからないのですが。
手汗が強いみなさん、どう冬を過ごしていますか?
A.発汗でしもやけになるメカニズムかもしれないです。水分が蒸発するとき、皮膚から水分を奪っていくんです。だから肌荒れなんかも起きます。
ファリネを使うことで水分の蒸発が抑えられているのかも…。
冬に手を濡れたままにしていると荒れることがあったのですが、こういった原理だったんですね。
このやり取りによると、汗が多いことによって手荒れが起こる可能性があり、制汗剤で汗を止めることによってそれを防げている可能性があるということですね。
もちろん肌の弱さや乾燥肌なことによっても荒れることがありますが、手汗と手荒れ、手汗と冷え性などのダブルコンボで苦しんでいる方も多いと思うので、ハンドクリームとはまた違ったアプローチで手のケアができる可能性はあります。
普通のハンドクリームと併用はできるの?
どちらも肌に直接付着することによってそれぞれの役割が果たせる商品なので、併用(重ね塗り)はしない方がいいと思います。
ただ、日中は制汗クリームをつけ、寝る前にハンドクリームを塗るといった交互の使い方ならOKだと思います。
まとめ
制汗クリームについての解説、いかがだったでしょうか。
このページの内容をまとめておきますね。
- 手汗を止められるハンドクリームはある
- 正確にはデオドラント(制汗剤)と言う
- しかし一般的にデオドラントというとニオイ対策のものが主流
- 汗を抑える成分の使われたものを正確には発汗抑制剤という
- 日本の商品分類では発汗抑制剤に相当する区分がない
- 便宜上、手汗制汗剤や手のひら制汗剤などと呼ばれる
- 制汗クリームで強力なのはデンマーク製のデトランスα
- 肌への刺激が気になるなら国産のフレナーラ
- クリームにこだわりがないならパウダータイプのファリネ
- 制汗剤を使うことによって乾燥を防げる可能性がある
- 普通のハンドクリームと制汗剤は同時には使わない方がよい
- 日中は制汗剤、就寝時はハンドクリームなど交互ならOK
制汗剤について正しく知り、あなたにあった手汗対策ができるキッカケとなれれば幸いです。