手汗対策

ピアノ演奏・レッスン時の手汗対策!講師側のお話も

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手汗に悩みを持つものにとって、ピアノを始めとする楽器の演奏中の手汗も悩みのタネのひとつですよね。
滑る、汚れる、イライラする、恥ずかしい…

汗がひどいと滑ったりしたたりおちたりと、演奏にも支障が出てしまいます。

手汗が多い本人が悩んでいるのはもちろんですが、手汗の多い生徒を持つ講師側の方でも、手汗の多い生徒への接し方や対策方法に悩んでいる方が意外と多いんです。

特にピアノ教室なんかではグランドピアノなどの湿気に弱いアコースティックピアノ(電子でない本物のピアノ:以下アコピ)を使っているところが多いので、気になってしまう気持ちも分かります。

このページではピアノ演奏時にできる対策、手汗が多い人のためのピアノの選び方、手汗の多い生徒に悩むピアノ講師の実話をご紹介しています。

私がピアノ経験者なこともあってピアノの話が中心になっていますが、バイオリンやギターなど、他の楽器に流用していただけるものもあると思います。
是非、最後までご覧ください。

ピアノ演奏での手汗対策

ピアノ演奏時の手汗対策は6つあります。

  1. 手汗用の制汗剤を使う
  2. リラックス・深呼吸する・目を閉じて集中
  3. ハンカチやタオルを持ち込む
  4. 手袋やガーゼをつける
  5. 薬、注射、手術など病院での治療
  6. 塩化アルミニウム液を使う

結論から言いますが、一番手軽で確実なのは手汗用の制汗剤を使うことです。

「剤」と書くと薬みたいなイメージを持ちますが、制汗剤は薬ではありません。
ハンドクリームやベビーパウダーのような感覚で手汗が抑えられる、基礎化粧品のようなものです。

手汗用の制汗剤については以下の記事をご参考ください。

手汗の悩みがこれで解決!制汗剤おすすめランキング

手汗用の制汗剤とはなんなのか?といった基本的なことから、一般的な制汗スプレーとの違い、良い商品の選び方、おすすめの制汗剤や商品ごとの使用感・口コミなど詳しく解説しています。

リラックス・深呼吸する・目を閉じて集中

根本的な解決法ではありませんが、意外と抜けていることも多いのであえて書きました。

普通 "汗" ときくと「暑いから出るもの」というイメージがありますよね。
そのイメージは正しくて、暑いときに全身から出る汗を温熱性発汗(おんねつせいはっかん)と言います。

しかし汗の種類にはもうひとつあって、簡単に言うと「緊張すると出る汗」があります。体温や暑さは関係ありません。
これを精神性発汗(せいしんせいはっかん)と言って、手の汗はこちらに該当します。

ですので、演奏前やレッスンの合間に目を閉じて心を落ち着けたり意識を集中することで、軽い手汗なら抑えられることがあります。

もしこれで全く改善が見られない場合は、おそらく手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)です。
手掌多汗症は汗が異常に出るという多汗症のひとつです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

参考記事:手汗の原因と対策方法

ただ、手掌多汗症かどうかというのはあまり重要ではありません。
というのも、多汗症は交感神経の異常によって起こるとされていますが、その根本的な原因も明確な治療法も確立されていないんです。

大切なのは「手汗に困っているという」事実に向き合うこと、
「それに対してどういった対策をするか」という2点です。

開き直らず、また諦めることもせず、自分に合った手汗対策ができればピアノ演奏に限らず、あらゆることに積極的になれますよ。

ハンカチやタオルを持ち込む・手袋やガーゼをつける

特に手掌多汗症というわけではないプロのピアノ演奏家でも、手汗対策のために膝にハンカチやタオルを置いている演奏家はたくさんいます。

普段から手汗に悩んでいると、つい「手汗は恥ずかしいこと、手汗対策は隠すべきこと」という盲目的な思考になりがちです。
私もそうでした。

だからこそ敢えて言いますが、こういった当たり前のこととしてされている対策はたくさんありますし、恥ずかしいことなんてひとつもありません。

ハンカチやタオルであれば今すぐにでも初められますし、手軽で簡単です。
あまり目立つ対策が嫌だったり、ハンカチやタオルでは追いつかないという人は、次で紹介する病院での治療法か、手汗用の制汗剤を検討してみてください。

薬、注射、手術などの病院での治療法

薬や注射、手術は手汗への本格的な治療になります。
主に皮膚科で行われますが、一部には手掌多汗症に理解のない「体質だから諦るしかない」と言うクリニックもあるようです。

少し大がかりな治療になり治療費やリスクもありますが、手汗についてはかなり改善が見込めるようで、他の対策を施しても解決できなかった場合の選択肢になるでしょう。

参考記事:手汗の原因と対策

塩化アルミニウム液を使う

塩化アルミニウム液で皮膚に軽い炎症を起こし、汗腺を物理的に塞ごうというものです。
自分でできる本格的な手汗対策として知られていますが、手間やリスクがあるのであまりお勧めはしていません。

この考え方で商品としてちゃんと作られたのが、手汗用の制汗剤という感じですね。

参考記事:手汗に効く塩化アルミニウム液の正しい使い方と代用法|安全な手汗対策法

 

手汗に悩む人のための「ピアノの選び方」

基本的にピアノは湿気に弱いと言われていますが、材質によってもある程度違いがあります。
自宅用にピアノを買う場合、手汗に強いものを選びたいですよね。

ピアノ選びは価格帯や用途によってがらっと変わってしまうので一概に言えませんが、手汗に強い材質としてはアクリルと象牙があります。

逆に、手汗に悩みがある場合、木製鍵盤は避けるのが無難です。

低価格帯の電子ピアノにはアクリルがおすすめ

低価格帯(~10万円前後)ではほとんどがアクリル樹脂の鍵盤のため、あまり材質にこだわらなくても大丈夫でしょう。

20万円前後ぐらいから木製や象牙調のモデルもでてきますので、アクリル樹脂や象牙調仕上げモデルを意識して選べるといいカンジです。

すごく個人的な意見ですが、低価格帯の電子ピアノはローランドがおすすめです。

YHAMAやKAWAIのような華やかなイメージはありませんが、鍵盤の重さ、手触り、音源の良さ、どれをとってもハイレベルで堅実な作りで、コストパフォーマンスがすごくいいです。

高価格帯の電子ピアノ・アコピは象牙のものがおすすめ

電子ピアノでも高価格帯(30万円前後~)になってくると本格仕様の木製や象牙調仕上げのものが多いです。
電子ピアノ専門で木製をあまり使わなかったローランドも、最近ではYAMAHAの真似事をして木製のモデルも出しているようです。

象牙は汗を適度に吸収し、指の吸い付きもよくとても弾きやすいとのことです。
私は専らコスパ重視のアクリル鍵盤モデルなので、憧れはありつつもしっかりと触ったことがありません。

高価格帯では電子・アコースティックに関わらずどのメーカーも力を入れていますので、目的や用途に合わせて最適なものを選びましょう。

個人的なおすすめはロー(略

手汗の多い生徒への接し方に悩むピアノ講師の実話

多汗症.comさんの掲示板に、手汗の多い生徒に対し、どう対処したらいいのか、どう接したらいいのかと悩むピアノ講師の方の話が投稿されています。

中には厳しい意見もありますが、周りの方のアドバイスを含めてとても参考になります。

参考リンク(外部):手掌多汗症のピアノの生徒がいます|多汗症.comの掲示板

私は趣味で電子ピアノを弾いていますが、独学なのでレッスンに通ったことはありませんし、アコピ(※)もほとんど触ったことがありませんが、話しを読んでいるとどちらの気持ちもよくわかって少し辛くなります。

この先生は生徒に真摯に向き合おうという姿勢が伝わってきますが、他の方の投稿にあるように、それとなく煙たがられることもあるだろうなというのは、長年手汗に悩んできたものとして想像に難くないです。

話の大筋とアドバイスを、引用する形でご紹介しておきます。

件名:手掌多汗症のピアノの生徒がいます

(前略)

2,3回目のレッスンで『手掌多汗症では?』と思われる生徒さん(小2)に気付きました。2分もピアノを弾くと、鍵盤がびちゃびちゃになってしまいます。

体質的なことをご家族に指摘することも憚(はばか)られ、指摘したところで、余計にプレッシャーを与え手汗を悪化させるおんではないかということで、気付かないふりをしています。

(中略)

そこで私は今までのように小さな子もグランドピアノでレッスンするのなら、手汗の酷い子には掌に『汗吸着ガーゼ』のようなものを(←私が作ります)装着してもらいたいと思っています。

水滴でしたたる手汗は、後からタオルで拭うわけにもいきません。

もし、貴方が当時者であれば、このことについてどう思われるでしょうか。私の要求はあまりにもストレートすぎると思われますが。。。他に何か良いアイディア、解決策などないでしょうか。

このことについてのアドバイスとやり取り

私も小学生の頃にピアノを習っていましたが、鍵盤に汗がつくとレッスン中何度も手を洗いにいかされていました。そういった経験を振り返ると、『汗吸着ガーゼ』あればよかったと思います。(要約)

今回の場合、本人がさほど思いつめてないことと、私自身がとりあえずは気づかないふりをしてきたことなので、このまま自然な流れで『汗でちゃった?いいよ、いいよ気にしないで、指がすべるだろうから、これはめてみてよ?』的な自然な流れで、ガーゼを掌に装着していただこうかなと思いました。

その後、親御さんに何か聞かれたら素直にその旨をお伝えしたいと思います。(要約)

私は多汗症のレベル3程度で、11年近くピアノを習っています。本人に何も言わずにその『汗吸着ガーゼ』をつけてといわれたら、私は余計気にしてしまうかもしれません。私だったら親を返してでもゲストさんの気持ちを聞きたいと思います。大事なのは受け入れてあげることだと思います。もし汗のことを指摘されて、ガーゼをつけてと言われたとしても、「大丈夫、わかってるよ」っと受け入れてもらえたら安心できて、汗の量も少し抑えられるかもしれません。(要約)

それぞれの立場に悩みがあると思いますので、少しでも多くの方が平和的な解決ができることを祈っています。

まとめ

ピアノ演奏中やレッスン中の手汗対策についての話でした。

内容をまとめておきますね。

  • 手汗は精神性発汗で、緊張によって出される
  • 緊張がなくても困るほど手汗が出ることを手掌多汗症という
  • 手掌多汗症は根本的な原因がわかっていない
  • 状況に応じて手汗の対策していくか、手術による治療になる
  • アコピは湿気に弱いので多い手汗はピアノを痛めてしまうことがある
  • 基本的な対策としてはハンカチ、タオル、手袋、ガーゼがある
  • 手汗用の制汗剤はあらゆる状況に使える手汗対策
  • ピアノを選ぶ際は鍵盤の材質も気にしよう
  • 低価格帯であればアクリル、高価格帯やアコピであれば象牙がおすすめ
  • ピアノと手汗の問題は、講師側にも悩んでいる人が多い

せっかくピアノが弾けるんですから、楽しく前向きに弾けるようになることを願っています。

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