更年期の快眠ノート、管理人のアンジュです。
40代~50代ぐらいになると、関節痛に悩む方は多いんじゃないでしょうか。
- 痛みで夜中に目が覚める
- ひざが痛くて座ったあと立つのが大変
- マッサージをしても治らない
- 痛み止めを飲んでも時間が経つとまた痛くなる
痛む箇所や痛みの強さに個人差はあれど、更年期障害に悩む方々は共通してこういったことに悩んでいます。
私も更年期障害で関節痛に悩んだ一人です。
記事の後半で触れていますが、特に肩とひざの痛みがひどく、痛みで夜中に起きることもしばしば。
痛みで一度起きると、なかなか寝付けないんですよね。
次の日への不安もあって、とてもストレスが溜まる日々が続いていました。
そんな私も、いまでは更年期症状を解消し、朝までぐっすり眠れる日々を送れています。
この記事ではそのときの経験と知識を元に、関節痛の原因と解消するための方法をいくつか紹介しています。
更年期による関節痛は自然には治らないことが多いです。
この記事をしっかり読んで、自分に合った対処法を選択し、痛みを気にしない気持ちの良い生活を送れるようになると思います。
目次
更年期に関節痛が起こる原因
エストロゲンの減少が要因
女性は40代以降の更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少します。
エストロゲンには関節のなんこつ組織を保護し、関節の潤滑にも関与しています。
そのため、エストロゲンの減少によって関節の機能が低下し、痛みが生じます。
更年期のホルモン変化による関節炎
更年期の女性は関節炎にかかりやすくなることがあります。
特に、リウマチ性関節炎や骨粗しょう症などの自己免疫性の関節炎は、更年期のホルモン変化によって発症しやすくなります。
更年期による体重増加
更年期には代謝が低下し、一般的に体重が増加します。
体重が増加すると関節にかかる負担が増え、これが痛みに繋がることもあります。
筋力低下
更年期には筋力が低下し、関節の安定性が損なわれることがあります。
筋力の低下によって関節が不安定になり、痛みが生じることがあります。
更年期の関節痛はいつ治る?
先述のとおり、更年期に関節が痛くなる原因はさまざまです。
いずれの場合も、対策なしで関節痛が自然に治ることはあまり期待できません。
自然に治ることは期待できない
更年期障害は一過性のものではありますが、エストロゲンや筋力の低下の影響は放っておいても元に戻ることはありません。
体重増加の場合も、関節に痛みが出るほど負担が増えているなら放置するのはよくありません。
痛みが軽度であれば自然と改善されるケースもありますが、関節痛にお悩みなら、何かしらの対策をした方がいいでしょう。
関節痛を緩和させる方法
病院で治療
病院で更年期の関節痛を治療する場合、ホルモン補充療法(HRT)が一般的です。
貼り薬、塗り薬、飲み薬などがあり、いずれの場合も体内のエストロゲンを増やして症状を改善させる治療法です。
また、最近ではプラセンタ注射を実施している病院もあります。
プラセンタは胎盤を原料に作られた製剤で、更年期障害への有効性が示されています。
いずれの場合も副作用などのリスクがあり、医師の指導が必須です。
サプリメントを飲む
サプリメントは栄養補給で更年期症状にアプローチする方法です。
女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きを持つ大豆イソフラボンや、それに由来するエクオールなどの栄養素をサプリメントで補い、体を内側から整えます。
また、最近ではプラセンタが配合されているものも販売されています。
注射に抵抗がある方にも、サプリで手軽にプラセンタを摂取できるのは嬉しいですね。
実感までに時間が掛かることがある、個人差が出やすいなどの欠点もありますが、医師の指導や通院が必要なく、手軽に試せるのがメリットです。
副作用の心配もほとんどありません。
以下に更年期の関節痛に働きかける成分を紹介しておきます。
更年期関節痛おすすめサプリ成分
成分 | 効果・働き |
---|---|
大豆イソフラボン | エストロゲン様の働きを持つ成分。更年期症状の緩和に役立つ可能性がある。 |
エクオール | 大豆イソフラボンが体内で変換して作られる成分。イソフラボンよりも効率的に体に働きかけられると注目されている。 |
プラセンタ | 胎盤を原料にして作られた製剤。更年期障害への有効性が示されている。 |
グルコサミン | 関節にある軟骨組織に関する成分。組織の再生と修復に役立つ。 |
コンドロイチン | 軟骨組織に関する成分。組織に水分や栄養を与えより良い状態を保つ。 |
定期的な運動を習慣づける
更年期の関節痛には運動も効果的です。
日常的に体を動かすことで筋力を維持し、関節の柔軟性を向上させられます。
ダイエットにもなります。
筋トレなどの激しい運動よりは、ウォーキングやヨガなどがおすすめです。
特にウォーキングは関節にやさしい運動であり、心肺機能を向上させる効果も期待できます。
毎日30分程度のウォーキングを習慣にすれば、健康に繋がります。
筆者の体験談
肩とひざの痛みで夜中に起きる
私は40代半ば頃から関節痛に悩まされていました。
特に肩とひざの痛みがひどくて。
ただ、当時は通勤で重いものを毎日背負っていたので、それが原因だろうと考えてました。
いま考えると、このとき既に更年期障害が出ていたのでしょう。
家族に病院を勧められることもありましたが、そのうち治るだろうと思って、痛みを我慢して過ごしていました。
家族に病院を勧められるけど…
毎日のように夜中に起きる私を見かねた息子が、更年期障害についていろいろと調べて、教えてくれるようになりました。
自然と治らないものであること、特に関節痛は今後のためにも改善した方がいいこと、そして病院を勧めてくれました。
でも私は、それまで病院にかかる経験がほとんどなかったので心理的なハードルが高く、また「誰もが経験するような更年期障害で病院なんて大げさな」と思っていました。
あまり自分にお金をかけてこなかったので、通院で少なからず費用がいることにも抵抗がありました。
家族の勧めでウォーキングとサプリをはじめる
頑なに病院に行かない私に、次に息子が勧めたのが毎日の運動とサプリメントでした。
運動は関節の筋力を強くしてくれること、サプリは分泌量が減った女性ホルモンを補えると教えてくれました。
サプリにお金が掛かるのは少し気になりましたが、それで病院に行かなくても息子の心配が軽減されるならと思ってはじめました。
毎日は難しいので1日おきぐらいに往復30分ほどのウォーキングをし、毎日1回のサプリメントを飲みました。
正直なところ、当時は「プラセボ効果でちょっとでも気持ち的に和らげばいいな」程度に思っていました。
でも、数ヶ月後のある日、「最近夜中起きなくなったね」と息子に言われてハッとしました。
そういえば夜中に目が覚めることがほとんどなくなっていました。
座ったあと立ち上がるのが億劫だったのに、いつの間にか痛みもほとんどなくなって、スッと立てるようになってました。
いまでは、いろいろなサプリを試すのが半ば趣味になっています。
ただ天気が悪かったり、ウォーキングの距離を少し伸ばした日は痛みを感じることがあります。
今後も続けていけばいつかは無くなるのかもしれませんが、もう少し早くはじめていればここまで引きずらなかったのかなとも思ってしまいます。
更年期関節痛の理由と対策まとめ
この記事では更年期の関節痛について紹介しました。
少しおさらいしておきましょう。
まず、更年期で関節痛が起こる原因はいくつかあることが分かりました。
- エストロゲン(女性ホルモン)の減少
- 更年期のホルモン変化による関節炎
- 更年期による体重増加
- 運動不足による筋力低下
また、更年期障害による関節痛は自然には治ることは期待しずらく、対策が必要であることが分かりました。
有効な対策は以下の3つです。
- 病院で治療(ホルモン補充・プラセンタ注射)
- サプリメントで栄養補給
- 習慣的に運動する
また、サプリメントでは以下のような成分が更年期の関節痛に働きかけられる可能性があります。
- イソフラボン
- エクオール
- プラセンタ
- グルコサミン
- コンドロイチン
更年期による関節痛は自然と治ることは少なく、放置すればずっと痛みを感じながら生活することになります。
しかし、少しの対策で、痛みと無縁の健康的な生活を送れる可能性があります。
この記事を参考に、あなたが豊かで健康的な生活を送れることを祈っています。